25万部を超える人気書籍
「家事がしやすい部屋づくり」は、整理収納コンサルタントである本多さおりさんが書いた2015年1月発行の書籍です。
本多さおりさんといえば「片づけたく成る部屋づくり」や「もっと知りたい無印良品の収納」といった片づけや部屋づくりに関する書籍を多く出されている人で、身近なものを利用して簡単にできる片づけを提案してくれています。
中でもこの「家事がしやすい部屋づくり」は大人気の書籍となっており、発行部数25万部を超える代表作です。
本の内容では、手早く簡単にできる片付け術の紹介のほか、何かとごちゃごちゃしやすいキッチン回りの清掃術、他にも時間をかけずにできる家事の方法といったことをまとめています。
掃除や片づけは重要な家事仕事の一つですが、他の作業と全く切り離されたものではなく他の仕事や生活の中でいかに自然に行っていけるかどうかということがポイントになってきます。
タイトルにある「家事がしやすい部屋づくり」というのも、掃除だけを一時的にうまくするのではなく片付けを成功させることで他の家事もやる気が出てくるというQOL全体の底上げを考えたものです。
古い住宅だからこそできる片づけテク
本では前半部分を本多さおりさんが実際に手掛けた住宅の片づけ方法を示し、後半からは実際にそこで生活をされている住宅を訪問してのポイント説明となっています。
住宅のモデルとなっているのは夫婦に小さな子供といった小規模の核家族家庭ということで大家族で大きな家に生活をされている人にはちょっと当てはまらない部分もあるのですが、これから結婚して新しい生活をしようと考えている世帯にとってはとても参考になります。
前半の実際の片付け方法でモデルになっているのが古い木造2Kの部屋ということもあり、全室和室という一見扱いが難しそうなロケーションをどううまく利用していくかということを教えています。
他の書籍でも詳しく説明をされていますが、本多さおりさんは無印良品で当たり前に販売されているグッズを使った片付けを得意としており、この本でも多数無印良品の家具類が登場します。
無印良品のグッズの多くはシンプルで使いやすさを追求していますが、そのシンプルさをうまく部屋づくりに利用しているというところに統一感があります。
部屋づくりをするときには高価な家具やインテリアを使わないとおしゃれな雰囲気が出せないというふうに思っている人も多いですが、しっかりコンセプトをもって片付けをすればどんな住宅でも過ごしやすい場所にできるということを教えてくれるのがこの本です。
キッチン用品や衣類などもきちんと収納すればそれ自体がインテリアのようにも見え、そこにちょっとした植物やインテリアを付け加えることでワンランクアップしたつくりとなります。