ローリングストックとは?
昔から”備えあれば憂いなし”と言われているように、家庭に常に水や保存の効く食料を備蓄しておけば、万が一災害に遭遇した際にもあわてずにやり過ごすことができます。
必要なグッズを保存する方法の中でも、最近特に人気が出てきているのが”ローリングストック”と呼ばれるやり方です。
ローリングストックというのは、防災グッズを普段の食料とは全く別に保存するのではなくて、日常生活の中で消費して足りなくなった分を買い足す方法のことです。
ローリングストックを取り入れることによって、万が一の際にも必要な食料と水を常に新鮮な状態で保管することができます。
ローリングストックを採用していれば賞味期限の過ぎた食料を捨てる必要もありませんし、わざわざ買い換えなくてもいいので非常に合理的です。
常日ごろから災害用の食料と日常で食べる食料を同じにしておけば、どのメーカーのどの食料が好みか、あるいは使いやすいかが分かってきます。
ローリングストックのやり方
ローリングストックは、慣れてくると買い物の計画も立ちやすく便利なので、ぜひ実践してみることをおすすめします。
ローリングストックの原則は、とにかく「消費した分だけ買い足す」ことに尽きます。
まずミネラルウォーターや保存食品は、普段使う分と災害用にストックする分を合わせて多めに用意します。
毎日の食事の中でローリングストックの中でミネラルウォーターや食料を使っていくことによって、どんな食品をどのくらいの量を消費するかを正確に把握することができます。
また、災害時のことを考えて、火を全く使わなくてもすぐに食べられるものなどを確認しながら備蓄していくことができます。
ローリングストックでは、必ず賞味期限が近いものから消費していくのがルールです。
引き出しや棚などに食品を保管する際には、賞味期限が近いものを手前に収納するようにしておくと便利です。
災害で電気やガスが止まった時のことを考えて、ローリングストックに使用する食品はできるだけ1回で食べきれる量のものを選ぶのも大切なポイントです。
ローリングストックの食品は、消費したら翌日か翌々日にはすぐに買い足す習慣をつけておけば、万が一の場合でも困ることがありません。
ミネラルウォーターはペットボトルで備蓄しておく方法もありますし、収納スペースが少ない家庭ではウォーターサーバーを活用するのも一案です。
ウォーターサーバーのストックを、災害時に合わせて少し多めに備蓄しておくだけで十分です。
水の備蓄量は1人当たり1日3Lと考え、3日間から1週間程度まかなえるようにしておくと安心です。
例えば3人家族の場合なら、3人×3L×3日間=27Lが必要になります。