子どものデジタルデバイス制限に関しては日本はやや放任主義的
インターネットが普及し始めてから、現在はインターネットなしでは存続が困難なほどに私たちはインターネットに頼って生活をしています。
インターネットを利用するのは大人だけではなく、子供たちでも簡単にアクセスできるようになっています。
しかしインターネットは匿名性が高く、人格がまだ確立しておらず、有害なサイトに対して無防備な子供にとってはかなり危険な世界ということができます。
子供がネットを利用することに関して、日本は非常に放任気味で無防備であることが、マカフィー(インテルセキュリティ)の調査によって明らかにされています。
世界14ヵ国を対象としたマカフィーの調査によれば、子どものインターネット上での行動を監視するソフトウェアを導入している保護者は23%だという結果が出ています。
日本ではインターネット上での行動を監視するソフトウェアを導入している家庭はわずか8%で、14カ国の中でも最低レベルとなっています。
デバイスは保護者が管理し、自分が目の届く範囲でしか子供には使わせないと明言したユーザーは、14ヶ国平均では35%であるのに対し、日本ではわずか20%しかデバイスを保護者が管理していないことも明らかになっています。
フィルタリングの重要性
子供のインターネット利用を管理する方法としては、機能制限やフィルタリングなどが考えられます。
平成28年3月に東京都青少年・治安対策本部が行った「平成27年度家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査報告書」によると、「インターネットの使い方について子供を信用しているからフィルタリングを使用していない」と回答している親が52.9%にのぼります。
また、「フィルタリングサービスを利用すると子供の日常生活に不便が生じる」と回答した人が10.1%あったほか、「フィルタリングサービスの利用方法がわからない」「フィルタリングを利用するとお金がかかると思った」などといった回答も見受けられます。
子供の成長に応じた制限・管理が必要
フィルタリングサービスを利用するか否かといった討論になると、「子供のプライバシーを尊重したい」という意見を持つ親がいることが多いのですが、子供がデバイスに依存してしまう、あるいは危険に巻き込まれてしまうといった可能性があることも見逃してはいけません。
フィルタリングサービスは格安SIMでも利用することができ、月額も150円から300円と安いのが特徴です。
スマートフォンだけではなくてPCにも対応しているフィルタリングサービスなら、トータルして子供をインターネットの脅威から遠ざけることができます。