黒カビの原因
衣替えしようと子供の冬服を出したら、点々と黒いカビができていたという経験をしたお母さんは多いのではないでしょうか。
黒い汚れは黒カビであることが多く、なかなか落としにくいのが特徴です。
黒カビというのは、衣服に染み込んだ洗剤を十分に洗い落としてなかったり、タンパク質の汚れを落とさずにそのままにしておいたりすることによって発生します。
カビというのは普段でも室内の空気に1立方メートルあたり数個から数千個浮遊しており、条件さえ揃えば衣類などに発生することになります。
カビが生えやすいのは、気温が20℃から30℃、湿度が70から80パーセントの状況下となっています。
衣類に汚れや洗濯の残りが付着していなければ、この条件下でもカビはあまり発生しないので、何よりも衣類を清潔に保つことが大切になります。
黒カビの落とし方
ある程度の黒カビは洗濯で落とすことができるので、まずは衣類の洗濯表示を確認しましょう。
カビは熱に弱い性質がありますので、50°のお湯で洗えるかどうかを最初にチェックします。
服についているタグの洗面器の中に、「50」という数字が書いてあれば、50°のお湯で洗うことができます。
もう一つ、漂白剤が使えるかどうかも黒カビを家で落とすための大切なポイントです。
三角のマークに✕がついていなければ漂白剤が使えるという意味です。
黒カビを落とすためには、手洗いをすることが肝心です。
洗面器と手袋、粉末系酸素漂白剤を最初に用意します。
100均で売っている過炭酸ナトリウムでも同じ効果が得られます。
洗面器に熱めのお湯を張ったら、漂白剤をカップ半分〜1杯程度入れて、よく溶かします。
漂白剤は液状のものだと効果が薄いので、必ず粉末状のものを使用します。
黒カビのある部分を洗面器に漬け込み、1〜6時間ほど放置します。
1時間おきに汚れをチェックすると良いでしょう。
黒カビが落ちていたら衣類を絞り、あとはいつも通りに洗濯をします。
50°以上のお湯で洗えない、漂白剤が使えないといったようなデリケートな衣類は、クリーニング屋さんに持っていくしか方法はありません。
クリーニング屋さんで黒カビの箇所を見せて、きれいになるかどうか確認しましょう。
黒カビの発生を防ぐためには
普段の衣類のお手入れ次第で黒カビの発生は防ぐことができますので、収納場所の通気に気を配るといったような工夫を怠らないことが大切です。
濡れた状態が長くなると黒カビが発生しやすくなりますので、洗濯機にかけた衣類をすぐに干さないでそのまま放置することはやめたいものです。
洗濯機に黒カビが付着している可能性もありますので、「きちんと洗っているのになんとなくカビ臭い」と感じたら、洗濯機のチェックも必要になります。