怒りを管理するということ
最近知ったビジネス用語に「アンガーマネジメント」というものがあります。
アンガーは怒りと言う意味で、簡単に日本語で言うと怒りを管理するというもの。
確かに、怒りやすい人が身近にいたら常にご機嫌を伺ってしまいますし、それが上司だったら気疲れも倍ですよね。
ましてそんな怒りやすい人が自分自身だったら、気疲れはしなくても自己嫌悪でどっと疲れてしまいそうです。
実際、育児がうまくいかない時期によく子どもに感情的になってしまい、すぐに後悔するということがよくありました。
そんな自分を変えるためにも、この「アンガーマネジメント」について調べてみました。
最初の6秒を我慢する
現代の科学調査だと、衝撃的に込み上げる怒りは最初の6秒でそのアドレナリンが放出されるそうです。
つまり、その6秒間をグッと堪えられれば後は徐々に鎮んでいくんだとか。
怒鳴りそうになってしまった瞬間に6秒数え、その後「何が原因で怒ろうとしたのか」「その怒りは100点満点中何点の怒りか」というのを書き出すと、冷静になっていることが多いそうです。
これは実際に試してみましたが、今のところ確かに効果を感じられています。
特に「書き出す」という行為のおかげで、自分を一度冷静に見つめることができる効果を持っていると実感しています。
また、怒りの原因を書き出すことによって、そのあと子どもにや主人にどういう話をすればいいのかも理解できます。
自分の体調不良が原因で怒りやすくなっているのであれば、主人に子どもを頼んで休むという選択肢を持つことができますし、子どもが危ないことをして怒ったのであればまた根気よく「どうして危ないのか」を話すことができます。
またその時々で点数をつけ記録に残すことで、「同じことで怒っているけど怒りの度合いが違う」と冷静に自分を振り返ることができます。
子どもが成長することでより危険と隣り合わせになってしまったからあの時より強く怒っているんだ、とか、そういうことに気付けるのはそれだけでなかなか面白いですよ。
相手に「~べき」と思わない
もう一つ、怒りを抑える具体的なテクニックとして相手に「~べき」と思わないというものがあります。
自分と他人の物事に対する認識は同じではないことを理解するという意味で、なかなか難しいことですが、実践してみると少しずつ自分の考えが柔軟化していくのが分かります。
例えば子どもに対して、子どもは経験していないため知らないことが多いのが当たり前です。
風邪を引くからお風呂上りは身体を拭くべき、と私は思っても、子どもは身体が濡れていることで風邪をひくなんて分からないんです。
だから、「~べき」と思っても子どもとは共有できないため、初手で怒ったって子どもには分かりません。
この「~べき」が共有できているか、できていない相手なら「~べき」と思わないようにする、ということで怒りをコントロールする思考方法です。