共働き夫婦の家事分担の現状
わが家は共働きではないのですが、共働きのご家庭も多いですよね。
今回は、共働き夫婦の家事分担について考えてみましょう。
現在、どのくらいのご家庭が共働き世帯なのでしょうか。
厚生労働省によると、平成26年時点の専業主婦世帯数は約687万、共働き世帯は約1114万世帯でした。
昭和55年は共働き世帯が約600万、専業主婦体が約1200万世帯となっており、ちょうど逆転していることがわかります。
そして共働き世帯のうち、フルタイムで夫婦が働いている割合は、約44%となっています。
また、アンケート会社が実施した共働き世帯の家事分担についての調査では、約30%の家庭が妻がほとんどの家事を行っている、夫も少しは手伝うが大半は妻という家庭は36.3%という結果となっています。
お互いフルタイムで働いているのに、約66%の家庭で主婦の家事負担が大きいことがわかります。
夫の方が残業が多いケースもあるかもしれませんが、男性にとって家事は女性がするものという意識が強いことが、このような結果となっているのではないかと考えられます。
例えば、自分は家事をしていると主張する男性であっても、その実態は朝に家を出るときについでにゴミを捨てる程度……というケースも多いのではないでしょうか。
しかし、仕事に育児に家事にと、女性に大きな負担がかかっている場合、妻に不満がたまって夫婦のコミュニケーションが上手くいかなくなったり、最悪の場合離婚へとつながったりするケースもあるのではないでしょうか。
共働き夫婦の家事分担、どうすればいいの?
共働きの家庭が、夫婦で家事を分担するコツはあるのでしょうか。
まずは家事について、夫婦で話し合ってみることが大切だと思います。
独身時代に家事を母親任せだったなど、家事の経験がほとんどない男性の場合は特にそうですが、具体的にどのような家事が行われているのかしっかりと理解していないケースが多いと思います。
単純に掃除・洗濯・料理と考えているから、なかなか家事を分担しようと考えないのではないでしょうか。
例えば掃除一つをとってもトイレ掃除、風呂掃除、玄関の掃除、リビングの掃除などなど、家中をきれいにする必要があります。
料理でも下ごしらえや、余り物の活用、お弁当作り、冷凍ストック作り、料理をした後の片付けなど、実に多岐にわたる作業があります。
これらをすべて書き出すと、男性にも家事が以下に大変であるかが理解してもらえるのではないかと思います。
一覧表にして家事を“見える化”すれば、この作業は妻、この作業は夫と、はどちらが担当するかを決めやすくなるというメリットもあるでしょう。
家事をお互いに分担することで、夫婦で家庭を作っているという実感が高まり、パートナーとしての絆が深まると思います。
家事は男女が分担するもの、という考え方が当たり前になればいいなと思います。